青山 誠拓 Seitaku “Tak” Aoyama

更なる偶然性

更なる偶然性

素材:キャンバス、アクリル塗料、ダンボール

アルゴリズムが氾濫し、テンプレート化された選択がより一般的になる日常では、多くの事柄がその安定性と安全性を念頭に、未知の出来事は先んじて計画されていくようになるのではないかと⾒受けます。AIが将来の伴侶をみつけてくれるかもしれません。また、無意識に欲しがっていた商品が⽬の前に現れるかもしれません。しかし、最後にその偶然を選ぶのはその⼈です。どんなにテクノロジーが発展しても、命、⼈⽣、LIFEは偶然性の積み重ねによって構成されていると思います。その偶然性を受け⼊れることが、私たちの命、⼈⽣、LIFE、存在の神秘を謳歌するきっかけになると考え、今回の作品の課題としました。

偶然性の表現について考えた時に、神社のおみくじが頭に浮かびました。
「なぜ⼈は引いたおみくじを信じることができるのだろう?なぜその⼈のための情報だと信じられるのだろう?」と考えました。偶然にもその日に訪れている必要があります。そのおみくじを引くという⾏為の決断が必要です。おみくじは他⼈が引くのではなく、⾃らが引かなくてはいけません。この濃縮した偶然性⾏動のオーナーがその⼈だからこそ、人はその情報を信じるのだと思います。
偶然性の表現のために、このおみくじの⽅式を私のアートの形の中で採⽤しました。モジュールのタイルを多数に作成し箱の中へランダムに収納していきます。各モジュールに描かれたアートはコントールできない状態で描かれます。そして1つ1つおみくじのように箱から⼿によって取り出されたモジュールは並べられていきます。
この作品を通し、私たちのLIFEそのものを表現できるのではないかと強く感じるのです。私たちが未来を予期できないように、私のアートは、その最終の⾒え⽅をコントロールできない条件の上に成り⽴ちます。「偶然性の出来事」プロジェクトは、私たちの存在⾃体が偶然であり、その偶然性の神秘を謳歌し表現するアートプロジェクトです。

本作品は、「偶然性の出来事」プロジェクトが進化する中で、私の考えも、いかに偶然であるものをさらに偶然にする事ができないか、という挑戦へと進化していきました。偶然よりも偶然な偶然とはなんだろうと考える事をLIFEの神秘に感じました。その神秘を受け⼊れれば受け⼊れる程、私たちは自分たちの命を謳歌し抱擁することができると信じています。
⾬は、地⾯に無作為に無数の跡をつけます、それは無計画的におこります。偶然に分散した雨の跡の紋様を観察した結果、私はこの雨の跡を分解し、モジュール化できると考えました。つまり、「くじ」を作ることができるということです。
⼀回⼀回の偶然の出来事(⾬のような)が更なる偶然の出来事に影響する、反復プロセスを創りました。偶然に作られた⾬の中で⾬がまた偶然を⽣み出す⽅式です。

+なぜダンボールを素材に使うのか?
引っ越しを多くするため、⾝の回りに常に偶然に「ダンボール」が存在する。

+ なぜディプティック、ペア作品なのか?
隣同⼠に似て⾮なる作品をおくことによって、⽐較対象がうまれます。その事によって各々の作品の中に⾒る偶然性を来訪者が強調して感じることができると考えたからです。

Artist information

Seitaku Tak Aoyamaは独学アーティストです。ビジネスのバックグランドを持ったコンセプトアーティストです。
元々勤めていた韓国系企業を従事したのち、挑戦を求め渡米。本土とハワイ州に2世紀過ごしたのち、現在は日本在住。

米国においてアートに興味をもったのは、資金が要らないというその性質でした。しかしアーティストとしての挑戦を始めるにつきあっという間にアートの無限の可能性に心を惹かれていくこととなりました。

彼の作品はUSA, Hawaii, Canada, Mexico, Sicily とJapanで展示されてきました。

また彼の言語と文化に対しての愛は、彼のアート活動を世界の様々な場所へと連れ出すこととなりました。

現在はアーティスト・コンサルタントとして企業のコンセプト発案やソリューションを提案する仕事もしています。

(コミュニケーション:日本語、英語、イタリア語、韓国語)
Seitaku Tak Aoyama is a self-taught artist, a conceptual painter with a diverse business background.

Currently living in Japan after having lived in the mainland US and Hawaii for about 2 decades.
After having worked for a global Korean company in Japan, he decided to move to the US to expand his experiences in the world.

In the US, his first enticement to be an artist roused in the possibilities for expansion in the art business scene with a next-to-nothing start-up cost.
So he began teaching himself art. Yet, his business mind quickly vanished as he became more immersed in the unlimited possibilities of art.
His work has been shown in the USA, Hawaii, Canada, Mexico, Sicily and Japan.

His longtime love of languages and cultures led him to become aware of the lack of resources for art education in various geographic locations to
which he responded by sharing his artistic ideas through presentations and workshops.

Currently in Japan, Seitaku serves as an artist/consultant for a logistics company aiding in the birthing of new concepts and solving issues
surrounding corporate communications.

He communicates in Japanese, English, Italian and Korean.