EQUALITY
素材: 柘植、漆、金箔、ガラス、ブロンズ、和紙、ドライコンクリート、アイロンビーズ
Boxwood, Lacquer, Gold leaf, Glass, Bronze, Japanese paper, Dry concrete, Iron beads
歴史、技術、または流行りや物珍しさ等、様々な視点や情報によって変容するモノに対する価値観には、疑念を抱かざるを得ません。その中でも本作品においては、「技術と素材の持つ価値」に着目しました。
私たちは、普段から目の前にあるモノに対峙した時、色や形、素材、技術等、それを構成する要素を認識することによって、それが何であるか、高価なモノなのか安価なモノなのか、古いモノなのか新しいモノなのか、様々な価値を見出していきます。
本作品では、あるモチーフを様々な素材に置き換えて構成し、等しい条件下で並べて展示しています。素材やそれに伴う技術が置き換えられたモノは、何が同じで何が違うのでしょうか。使用されている素材に価値がある、高い技術が用いられている等の要素以外に価値、また言い換えるとするならば、曖昧ではあるが好意や魅力を感じる要素はどこにあるのかを鑑賞を通して問いかけたいと思います。
Artist Profile
畦地 拓海 Takumi Azechi
1990年 京都府生まれ。2014-2015年 タイ・パタナシン芸術大学チャンシン校へ留学。2016年 富山大学大学院 芸術文化学研究科を修了。遺跡や壁画、仮面等にみられるプリミティヴな風合いに、日本やタイの漆芸技法を織り交ぜた作品を制作している。日々を過ごす中で大切にしている事を思い起こさせるキッカケになるような作品が作りたい。
2018〜個展、京都/ 2020〜2023 MONSTER EXHIBITION入選(2020入賞)、東京/その他、国内外での個展やグループ展、公募展への出展多数。