ECA

Evolve Conceptual Art Exhibition


岡崎 菜央 Nao Okazaki

GFC – Garbage Flower Can - 

素材:残糸、布、缶

コロナ渦や暗い世の中を1人の力で簡単に変えることは難しいです。

しかし、「花」というモチーフの美しさを通して、人々の心に少しでも感動や明るい気持ちを与えることができると考えています。心が落ち込んでいる人や疲弊してしまった人々に美しい「花」を咲かせたいと思っています。

素材は残糸を使用しています。これは紡績工場などで余ってしまった、廃棄される糸のことです。世界中に眠っている廃棄された糸を、新たにアートを通じて「花」として命を吹き込みました。生活の中の様々なシーンに「花」は必ずと言っていいほど存在します。そこに「花」があるだけで、空気が和み、人々は笑顔になり、想いが伝わります。また、ゴミ箱はさまざまな思いが集積する場所です。世の中の嫌な情報やこれまで抑圧されていた思いは、心のゴミ箱に捨てられていました。こうした「嫌な気持ちの掃き溜め」となっていたゴミ箱から、「花」を咲かせることで変えていきたいと考えています。かつて捨てられるはずだった残糸を使って、温もりのある「花」を通じて想いを広げていきます。

作品協力:Knittingbird 一期一会糸、SAWADA MARCHE もったいない糸、糸屋コザカ、廃棄予定の糸を分けてくださった皆さま ※順不同、敬称略

Artist information

北海道出身。14年北海道教育大学岩見沢校美術コース卒。本業のデザイナーをしながらアート活動を細々と制作。
素材にとらわれずいろんな表現を模索中。表面的な問題だけに囚われるのではなく、人の想いや行動を大切にし、本質的な表現をしていきたいです。点と点が線で繋がるように、人の心に繋がるモノ・コトを届けたいです。

About ECA

EVOLVE ART&DESIGN JAPANは、現代アートの普遍的な要素でもあるコンセプチュアルアートにフォーカスした展覧会を開催いたします。 コンセプチュアルアートの変遷でいえば、1960年代後半から70年代にかけてムーブメントが起こりました。現在においても世界中でコンセプチュアルアートの創作活動は行われています。国内でコンセプチュアルアートにフォーカスした展覧会は希少であり、本展では、今まで活動の機会を得られなかったアーティストの展示の拡充に向けて取り組みます。 ときに美的なものと反するコンセプチュアルアートは、鑑賞者に敬遠され難しい印象を与えてしまいますが、これほどまでにアーティストの思考に触れ芸術と対話できる機会はありません。ぜひ本展を通じて、芸術との対話をお楽しみください。